「合コンについて」

ショウペンハウエル著


合コンとは、他人に恋愛をしてもらうことである。
合コンとは、一人だけで盛り上げることも出来なければ、一人だけでモテることも出来ない。

というのも合コンとはジャズのようなもので、ひとつの即興芸術を完成させるためにそれぞれの役割を完璧に分担しておかなければ、ただの不協和音が鳴り響く非常に不快なものとなり得るのだ。

たとえば、誰かが面白いことを言った時は大げさに手を叩き笑って盛り上げ、誰かが寒いことを言った後にはそれを「滑り笑い」という、全てを贖罪してくれる状態に仕立てあげてくれる、デキる司会進行役はベーシストもしくはドラムと言えるだろうか。

そして、奇想天外、あらゆるコンテキストをはずした面白いことを言う、サックス奏者。

また、それらの演奏をきちんと人間の耳に伝える、「空気」。たぶん今回の合コンでこの役割を私が受け持つ確率は、コーラを飲むとゲップが出るくらいの確率だ。

ベース、ドラム、サックス、空気、全ての調和が取れた時に初めて、1、2人が良い出会いの糸口をつかめるものだ。




今電車でうとうとしながら会社に向かっています。たぶん僕たちはみんな、死に向かう、欲望という名の電車に乗り降りしているバガボンドなんでしょう。


RKP2のマイスペースでデモ音源が聴けます。
http://www.myspace.com/rkp2japan